やまもち

お金の問題に向き合わなければ時間と自由は得られない

現場監督では未だにライフワークの考え方ができていない。4年選手と10年選手を比べて見えたもの。

最近、現場の長が現場社員に言いたいことがあるという事で召集がかかりました。

 

長の顔が険しいところから察して、集めた全員にパワハラと言われない程度の強めのジャブを喰らわせたいのは明らかでした。

 

4年選手と10年選手を比べられて

静まり返った会議室に集まるや否やまず配られた資料は、入社4年目の人が書いた図面でした。

この図面に書いてあったのは、配筋図面というもの。

 

簡単にいうとコンクリートでできている柱の内部構造を分かりやすくする為に、

鉄筋や鉄骨の太さや向きを方眼紙にまとめた手書きの図面でした。

 

方眼紙に沿って縦横をピシリと揃えて足りない箇所を言葉で補足していましたが、

鉄筋の幅が二重線で引かれていたり、色鉛筆で塗りつぶしてあったりとなかなか見辛いモノでした。

 

 

お次に配られたのは入社10年目の人が書いた同じ箇所の配筋図面。

 

こちらは方眼紙に頼る事なく白紙にでかでかとかつ重なる配筋も上手く表現されていてかなり見やすくなっていました。

 

 

上司が思う「失ったもの」とは?

全員が2つの図面を見比べたところで

長が語り始めます。

 

「昔は図面を描くのに残業時間など気にせずに書いていた。

見にくい図面なら、見やすくなるまで何度でも書き直させて、夜が明けるまでやらせたもんだ。

だから、ここまで見やすい図面(10年目の社員の図面)を早く・正確に書けるようになる。」

 

「今は残業時間がどうだのライフとワークのバランスがどうだのと言っているが、その結果がこの4年目の図面に現れている。

今の会社の方針に従ったがために失った物を各自よく考えるように。」

 

というものでした。

 

 

図面の観点からすれば見やすい図面を元請けの若い社員が書けなくなってきているのかもしれません。

 

図面を元に新たに見やすい図面を独自に書くと言うことは、図面の内容を深く理解し、作る側の視点も持っていなければ作り上げることはできないのです。

 

だから、図面だけを見れば10年目の生き方の方が会社としては良いのかもしれない。

 

人としての観点

でも、人として良いのはどちらでしょうか?

 

10年目の社員と4年目の社員の行動を見てみると、

4年目の人は、現場中を歩き回り現場では笑顔で明るく振る舞い、問題点についてはしっかり討論する熱い人です。

そのため、現場で働く人からの信頼も熱く、現場で働く人を巻き込んでプラスの方向に変えることができます。

 

プライベートも充実していて、土曜出勤分も代休としてうまく消化して遠出をして楽しんでいます。

 

 

それに対して10年目の人は、

氷河期時代に入社し、日曜を除いて寝る時間以外は建設現場で仕事をしてきた人です。30代後半にして未だ独身。

 

朝早くから夜遅くまで仕事をして、自分より早く帰ったのを見たことがありません。

たまに話に行くと、いつもうつむきで疲れたそうな顔をしています。

 

 

週に一度だけある休みも睡眠時間に当てて残りは漫画やテレビを見て過ごしています。

 

つまり、会社で全エネルギーを費やしたために、プライベートを楽しむ人もいなければ、外出して楽しむ手段も知らない。

 

 

 

綺麗でわかりやすい図面を書けるようになったが、掛け替えのない自分の時間や苦楽を共にする仲間を失っている方がよっぽど失った物が多い様に思える。

 

 

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